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未来に残したい日本の情景写真撮影記

シワガラの滝

兵庫県北部、美方郡新温泉町にある『シワガラの滝』に行って来ました。前日に買い替えた広角レンズ(EF16-35/2.8L Ⅲ USM)のデビューでもあります。
前日の20時半頃に出発しました。ナビによると到着時刻は0時20分、現地で車中泊はちょっと怖いので、一番近くにある(と言っても車で30分ほど)コンビニの駐車場をお借りして寝ました。翌日の4時頃には滝方面に通じる道の入り口に着いていましたが、もう少し明るくなるのを待って行動開始しました。
「シワガラの滝」は、ナビでは出てこないので、そこへのアクセス方法をしっかり調べて行った方がいいと思います。
場所は、新温泉町海上(うみがみ)という集落を抜けた先にあります。兵庫県側からだと鳥取方面に向けて国道9号線を走り、「おもしろ昆虫化石館」の所で上山高原方向(県道262号)に左折し、少し進むと海上という集落へ進む道(急な登り坂)があるので、そこをV字に右折します。そこから滝の駐車場へ向かう道は一本道なので迷うことはないと思います。途中で野生の鹿に遭うような場所です。クマもいるようです。下の写真の石碑があるので、そこが駐車場です。

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駐車場はこんな感じで、5台停めるのが精一杯です。自分は朝早かったため、一番乗りでした。

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5時15分に駐車場を出発しました。出発地点辺りから見えた景色です。

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駐車場から滝までは約1.2キロの道のりです。最初は、細くて緩い?下り坂を歩きます。

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途中の橋を渡るとしばらくつづら折りの上り坂になります。でも難所というほどではありません。上り切った所に「桂の滝」と「シワガラの滝」の分岐の看板があります。看板に従って「シワガラの滝」方向へ進むと、次は谷底に向けて下りになります。下り坂はどんどん険しくなり、鎖やロープが設置された場所もあります。
下の写真にロープや鎖があるのがわかるでしょうか?かなり急な下りです。しかもぬかるんでいたので滑ります。このロープや鎖もどこまで信用して良いものか・・・。できるだけ頼らずに進みます。

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そこをクリアすると谷底の河原に到着します。下の写真がその谷底の写真です。出発して20分ちょっとの5時37分に到着しました。かなり難易度が高く危険と聞いていましたが、スムーズに谷底まで来ることができました。

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ここから川を伝って、上流にある滝まで歩きます。たぶん100メートル程度だと思います。
ここまで難なく来られましたが、ここで失敗してしまいました。ここの正面に見えているところ(アップは下の写真)から川の中を進むのかと思い、サンダルに履き替えました。

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しかしながら、そこから進むのではなく、細長い滝の下にあるほぼ垂直のところ(下はその部分を拡大したもの)をロープを伝って上るようになっていました。

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トレッキングシューズで上ればよかったのですが、サンダルに履き替えてしまったので、そのまま上ろうとしたら滑ってしまい、倒れる時に左肘をつき、その時に全体重と背負っていた三脚とカメラ機材の重みを一気に受け止め、肘から上腕の骨を伝って肩を痛めてしまいました。激しい痛みがあるものの骨は折れていないようです。ただ、左腕を上げることができません。このまま滝を見ずに帰ろうかという気持ちも少し湧きましたが、たぶん骨折していないから大丈夫と自分に言い聞かせ、痛みに耐えながら前進しました。
垂直の壁を乗り越えると洞窟の入り口が見えました。あの中に滝があります。入っていくのが恐ろしくもあります。

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洞窟の中から撮った写真です。洞窟の中は、水の中を歩かなくてはいけないので、注意が必要です。サンダルに履き替えるのは、滝壺に着いてからでよかったです。ただ、日中は35度以上のこの日も水は冷たく、膝下くらいまであるので、サンダルよりしっかりした長靴の方が良いと思います。洞窟の中は暗いので、水の深さが良くわからないので、それも注意が必要です。また、上から水滴がボタボタ落ちてきますし、滝からの水滴が飛んできますので、シャッターを切る時にブロアーで水滴を吹き飛ばすことも忘れずに。

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洞窟の奥は行き止まりになっており、そこから撮りました。それほど広くないため、広角レンズでないと全体を撮ることができません。それもあって、これを機会に釧路湿原に行くときに購入し、20年以上愛用していたレンズ(EF 17-35mm F2.8L USM)を新たなレンズに買い替えました。

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洞窟を出たところから撮りました。滝が少し見えています。

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滝を出るまで、誰も来ることがなかったので、この神秘的な景色を独り占めすることができました。
帰りは、慎重に問題なく駐車場に到着することができました。
次の目的地として『猿壺の滝』に行こうと考えていたのですが、肩の痛みが増してくるため、帰ることにしました。帰りは、ハンドルまで左腕を上げることができず、右手一本での運転になってしまいました。

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