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未来に残したい日本の情景写真撮影記

世界的枯山水の龍安寺(りょうあんじ)

龍安寺(りょうあんじ)

静岡からの帰りに京都に寄ることにしました。これまでは、苔むす庭を好んで撮りに行っていましたが、今回は枯山水を見に行くことにしました。知識がないので、まずは、Webで検索。いくつか出てきた中で目を引いたのは、龍安寺の方丈庭園と大徳寺の大仙院です。
先に龍安寺に向かいました。龍安寺は、室町幕府の有力者であった細川勝元が徳大寺家の別荘を譲り受け、1450年に創建した禅寺です。今では枯山水の石庭で世界的に知られていますが、ここまで有名になったのは1975年にエリザベス2世が龍安寺を公式訪問した際に石庭を称賛したのがきっかけだそうです。
敷地に入って驚くのは、その広さです。総面積は約50万平方メートル(15万坪)、東京ドームの10.7個分あるそうです。
山門から方丈庭園まで、鏡容池(きょうようち)を眺めながら歩きます。

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そして目的地である方丈庭園です。
幅25メートル、奥行10メートルほどの空間に白砂を敷き詰め、東から5個、2個、3個、2個、3個の合わせて15の大小の石が配置されています。

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この石庭は、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されているそうです。
石庭の裏側、茶室前にある手水鉢は三戸光圀からの寄進だそうで、「知足の蹲踞(つくばい)」と呼ばれています。

中央の水穴を「口(くち)」の漢字に見立て、周囲の4文字「五」「隹」「矢」「疋」と合わせて『吾唯知足(ワレタダタルコトヲシル)』と読めるようになっています。

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これは釈迦の説く「知足(ちそく)のものは貧しといえども富めり、不知足のものは富めりといえども貧し」という「知足」の心を具現化した仏教の教えで、分かりやすく言うと手に入れられないものに対して不満を抱くのではなく、今ある現状に感謝し満足できる人は、常に満ち足りていて心が平穏であるということです。

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