kosei-photo-gallery

未来に残したい日本の情景写真撮影記

大台ケ原(1日目)

前日の18時に出発。途中、橿原辺りのファミレスで夕食を食べ、22時に大台ヶ原ビジターセンターの駐車場に到着しました。橿原以降、食事するところもコンビニもありません。野生の鹿と遭遇するような山道をひたすら走ります。 10月の台風のせいで、あちこちで迂回させられ、かなり時間がかかりました。
当日は7時に起床。準備をして8時に出発しました。今回は山道を何時間も歩く必要があるため、カメラ、レンズ、三脚、防寒着などをザックに背負って行きました。かなりの重量で、足腰にずっしりきます。
大台ケ原は、東大台と西大台に分かれ、西大台は、入山の際に事前申請が必要ですが、東大台は規制はありません。今回は、東大台のモデルコース通り順番に回りました。

Map

Map2

最初のポイントは、日出ヶ岳に向かう途中の展望デッキです。そこで数枚撮りましたが、掲載するほどのものではありません。
次はかなりの上り坂を上がったところにある日出ヶ岳です。黒い雲が立ち込めていて、時折、雲の隙間から光が差したところを撮りました。

20171104_026


20171104_041

雲の隙間から日が射した瞬間に撮りました。その後、晴れ間が出る気配もないため、次のポイントに移動しました。
次は、正木峠から正木ヶ原です。立ち枯れの木々がある場所で、大台ヶ原の有名なポイントです。

20171104_063


20171104_068


20171104_081

この光景は、昭和34年の伊勢湾台風で大量の樹木が倒れたことで、日の光が地表まで届くようになって、苔が枯れ、その後に笹が林床を覆うようになり、笹を主食とする鹿が増加して、樹皮や木の新芽を食べることにより、次第にこのような姿になったと言われています。皮肉なことに今はこの独特の景色を見るために多くのハイカーがやって来ます。
次のポイントは大蛇嵓(だいじゃぐら)です。800メートルの断崖絶壁で、高所恐怖症の自分としては足がすくむポイントです。しかも強風のため、途中で引き返す人もたくさんいました。崖っぷちにある落下防止の鎖にぴったりくっついて撮りました。

20171104_110

20171104_122


20171104_127

上の方(目の前)の紅葉はもう終わっていました。中腹より下は紅葉していましたが、黒い雲のせいできれいに見えません。
大蛇嵓から牛石ケ原に戻り、持って来たおにぎりを食べて次のポイントに向かいました。近くで昼食にカレー煮込みうどんを作っている人がいました。温かいものを食べるのにやっぱりバーナーがあるといいなぁと思いました。
駐車場まで、あとは帰るのみです。途中のシオカラ谷吊り橋までは、かなりの急な下り坂、吊り橋からは急な上り坂です。標高1580mの高さから1430mまで下り、そこからまた1570mの高さまで上るというルートです。

Mountain_data
日頃の運動不足のせいで、呼吸は乱れ、足はパンパン状態です。 14時に駐車場に戻ることができました。コースガイドでは4時間となっていますが、それぞれのポイントの撮影に時間がかかり過ぎたこともあり、6時間かかりました。 2週間前に自転車で転んで股関節を痛めていたので、心配していましたが、それは大丈夫でした。 ここのコースにはトイレがありませんので、それを見込んでおいた方が良いと思います。
天気が思った以上に良くなかったので、満足いく写真はあまり撮れておらず、欲求不満が残ります。
その後、駐車場を出て、山道を下る途中に開けた場所があり、そこで数枚撮りました。 黒い雲の隙間から光が漏れていて幻想的でした。

20171104_147

しばらく待っていると黒い雲が晴れましたが、まだすっきりした天気ではありません。

20171104_157

この辺りの写真を晴れた日に撮りたいという思いに駆られ、晴れの予報の明日にまたチャレンジすることにしました。
食事と温泉を求めて橿原辺りまで数時間車を走らせ、買い出しをしてまた大台ヶ原の駐車場に戻りました。到着は23時でした。
夜は一面濃い霧に覆われ、車が揺れるほどの風が吹いており、明日の天気がどうなるか心配しながら眠りにつきました。


copyright2020@Kosei-photo-gallery