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未来に残したい日本の情景写真撮影記

吉野の千本桜

吉野山平安時代から桜が植え続けられてきており、山の下から山の上へと桜が集中しているエリアを順に下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれています。 その数は約3万本にも及ぶといいます。 これらの桜は、4月初旬から末にかけて、山下の下千本から順に山上へと開花していきます。
前日のうちに吉野山まで移動し、観光駐車場近くで車中泊をしました。桜の季節はマイカーの乗り入れが規制され、この駐車場も観光バス専用駐車場になります。
5時過ぎに目覚ましをセットしていましたが、すぐに起きられず、またうとうとしていると駐車場の係員に起こされ、車を移動させられました。その時はうっすらと朝焼けになっていました。でも先日来のニュースや天気予報で、この土日は大荒れの天気になると報じられていたので、できるだけ早く撮り終えて帰らないと暴風雨に巻き込まれるかもしれません。
5時50分頃から撮影を開始しました。まずは、下千本の撮影です。2年前に来たときは、かなり冷え込んだため、朝もやが立ちこめて全体が霞んでいましたが、今日は気温も高く全くもやがありません。

下千本展望所からの下千本です。

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2年前、2011年4月16日の写真
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10分ほど撮って次の目的地である中千本公園に向かいました。下千本展望所からは少し距離があります。三脚と重いカメラバッグを担いで上り坂を歩いていくのはキツイです。リュック式のカメラバッグが欲しいと思いながらなかなか購入に踏み切れていませんが、やっぱり必要です。
2年前に来たのに看板に惑わされ道を間違えてしまい、中千本公園まで遠回りをしてしまいました。中千本公園で写真を撮り始めたのが6時57分だったので、1時間近くかかったことになります。
中千本公園からは、中千本と上千本を見ることができます。

中千本公園からの中千本です。20130406_294


中千本公園からの上千本です。20130406_2892

1時間ちょっと中千本公園で撮影しました。
帰る途中、中千本公園から20分程歩いたところの吉水神社に立ち寄りました。2年前にはその存在も知らず素通りしていましたが、行ってみてびっくり、思わず、「わっー」と声を上げてしまいました。ここからは、下千本・中千本・上千本が一望できます。
豊臣秀吉がここからの景色に感動し、感嘆の声を上げたという逸話が残っているそうです。

一目千本という看板がある吉水神社からの下千本(左)・中千本(中)・上千本(右)
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30分程撮影している間に空が見る見る黒くなってきて撮っている途中から小雨が降り出しました。そしてどんどん降ってきました。天気予報は当たりました。面倒だったけど長い傘を持ってきて正解でした。
おそらく吉野の桜も今日の雨と強風で散ってしまうことでしょう。今日、来ることができて良かったです。
駐車場に着くと風で散った桜の花びらが雨に濡れた車に沢山張り付いていていました。とりあえず、フロントグラスに張り付いた桜の花びらを手ですくい取りました。フロントグラスだけで両手にいっぱいになるほどです。大型バスが次々と山道を上がってくる中、9時45分に吉野山を後にしました。

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