5時半頃から撮影を開始しました。スキー場の照明も消え、富士山の周りも真っ暗です。星を入れて露光時間を変えて何枚も撮りました。そのうちの1枚で流れ星が流れた瞬間を捉えることができました。
徐々に夜が明けていくところを数分おきに撮り続けました。
日の出前に釣りをする人のモーターボートが、湖の氷をバリバリと大きな音を立てて割りながら湖の中心辺りに進むたびに湖面に波が立ち、逆さ富士が映らなくなってしまいました。それに加え、あまりにも天気が良すぎて空気も乾燥しているせいか期待したような朝焼けになることがないまま朝日が上がりました。
次の場所に向けて精進湖沿いの道を走っていると富士山と樹海の間に濃い霧が出ていて雲海のようになっていたため、急遽、車を停めて数枚撮りました。
2~3枚撮って、朝ごはんにと買っておいたパンを食べながら朝の御坂峠に向かいました。途中、河口湖畔の道路にある長崎トンネルの手前でシンメトリーで綺麗な富士山が見えたので、またもや道路沿いの安全な場所に車を停めて数枚撮りました。
このような写真は玄人受けしませんが、やはりy=exの稜線の形が綺麗だと思います。
その後、昨日の夕方に撮影した天下茶屋に行きました。目的は、御坂山をある程度登ると良い撮影ポイントがあるのではないかと考えたからで、そのポイントを探すためです。登山道をほんの少し上がったところに小さな展望台のような場所があり、まずはそこから撮りました。ここからではせっかくの河口湖が隠れてしまいます。
そこから更に進みます。気温は氷点下でしたが、かなり急な上り坂をカメラバッグを背負って大きな三脚を担いで登ったため、結構、汗をかきました。頂上近くまで登りましたが、どこも樹林に覆われていて、木々が邪魔になって撮影できそうな場所を見つけられませんでした。結局、また登山道を下りてきて昨日と同じ場所から朝の富士山を撮りました。
これまで御坂峠の中腹の木々がない限られた場所から毎回撮っていましたが、これからはここが定番になりそうです。日が昇ってしばらくは逆光になるので、早朝もしくは午後~夕方が良さそうです。
その後、いつもスルーする西湖に立ち寄り数枚のカットを撮影しました。西湖は富士五湖では4番目の大きさです。幻のクニマスが発見されたというニュースは記憶に新しいところですが、自分としては他の湖に比べて富士山が綺麗に見える場所が少なく、富士山自体も河口湖から見るよりも少々太めに見えるためイマイチ魅力に欠けるなぁと思っていました。しかしながら、こうやって見ると樹海越しの太めの富士山もまあままな気もします。雪がもう少し少なく山肌がもっと見えている時期の方がいいかもしれません。
西湖から139号線を西に走りました。その途中、本栖湖近くのお店で昼食を挟んで田貫湖に着いたのが13時半頃です。いつも逆さ富士が見えそうで完全には見ることができていない場所です。
この日も雲がない状態の完全な逆さ富士を撮るということはできませんでした。めげずにこれからもチャレンジしようと思います。
帰り道に本栖湖に立ち寄っていつもの浩庵キャンプ場近くの場所から撮りました。
その後、湖沿いを2キロくらい139号線に向けて走った場所でも撮りました。写真を始めた頃、初めて本栖湖で写真を撮った場所です。その時は、元旦だったということもあり、浩庵キャンプ場の撮影ポイントだけでなく、富士山が見える湖周辺はどこもカメラマンがずらりと並び、写真を撮れる隙間が全くありませんでした。今回の場所まで来てやっと三脚を立てることができた思い出の場所です。その時に『写真人口ってこんなに多いのか』と感心させられたことを思い出しました。
日の入りをどこでとろうかと考えましたが、河口湖木ノ花美術館近くで撮ることにしました。河口湖大橋がアクセントになる場所です。冷たくて強い風が吹いており、かなり寒かったのですが、日の入り後しばらく雲が切れるのを待ちました。
残念ながら、その後も雲が切れることはなく、空が広範囲に赤く焼けることもありませんでしたが、満足できた2日間でした。
本当なら3連休の3日目も富士山周辺で撮影するつもりをしていましたが、上司から仕事に来るように指令が来たため、泣く泣く東京に戻ることにしました。明日は休日出社となり気が重いです。立て続けに富士山周辺に来ましたが、次は少し期間を空け、新緑の頃にまた訪れたいと思います。