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未来に残したい日本の情景写真撮影記

富士山再び(1日目)

仕事があり前夜出発ができなかったので、午前10時にレンタカーを借りて出発しました。
途中のサービスエリアで昼食を食べ、最初の目的地である御坂峠にある天下茶屋(てんかちゃや)にロケハンに向かいました。ちなみに大阪の天下茶屋は「てんがちゃや」と読み、関西人の自分としては、全く別の場所であり読み方も違っていてもその漢字を見ると大阪の典型的な下町のイメージを持ってしまいます。
しかし実際は、昭和9年にできた木造二階建てで八畳が3間の小さな茶屋で、その当時から峠を行き交う旅人に食事などをふるまっていたそうです。現在でもほうとうや蕎麦、団子やコーヒーなどがメニューとしてあります。ここは、井伏鱒二太宰治などの文人が滞在して執筆活動をしたことで有名で、茶屋付近には太宰の作品『富嶽百景』にある「富士には月見草がよく似合ふ」の一節を記した文学碑があります。
以前に行った時に高圧電線の鉄塔があることがすごく気になって、それ以降、あまり来ていませんでしたが、三好和義さんの写真集を見ると鉄塔があまり目立たないように撮られていたので、それを見て、撮り方を研究するためにロケハンに行きました。
その後、写真を始めたころに情報収集のためによく立ち寄っていた富士河口町の139号線沿いにあるプロラボ&フォトサロン富士に常設の写真展を見るために10年ぶりくらいに立ち寄りました。
その後は、気まぐれで西湖野鳥の森公園に立ち寄りました。ここは青木ケ原樹海に囲まれた公園で、約60種類もの野鳥が生息しているそうです。手にエサとなるヒマワリの種を乗せてじっと待っていると小鳥がときどき手に乗ってそのエサを取りに来ます。

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野鳥の名前は「ヤマガラ」というそうです。他にもいましたが名前がわかりません。

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鳥は警戒心が強くてなかなか近くに来ないし、来ても素早くてなかなかうまく画面に収まらず、ちゃんと捉えるのに時間がかかってしまいました。
野鳥の森公園では、広い公園内のあちこちに氷のオブジェが作られています。

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1時間以上も寒空の中でじっとしていたため、体が冷えてしまいました。移動する前にレストランでおしるこを注文してしばらく温まり、次に向かいました。
次の場所は、最初にロケハンに行った御坂峠の天下茶屋です。
16時20分頃に到着し、夕暮れから日が沈むまで1時間20分ほど何カットも撮りました。

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ここでの撮影はこれで終了し、峠を下り、「小作」という店でほうとうを食べました。いつもは「ほうとう不動」に行くのですが、たまには違う店に行ってみることにしました。ここは、メニューが豊富で、普通のほうとうは1150円、その他、熊肉ほうとう(3,100円)、すっぽんほうとう(4,100円)などなど5~6のメニューがありました。普通のほうとうで言うと「ほうとう不動」の方が美味しいと感じました。
ほうとうと掘りごたつで温まった後は「富士眺望の湯ゆらり」でゆっくり温泉に浸かって疲れを癒しました。温泉の後は夜の撮影場所と考えていた精進湖に向かいました。途中、夜食&朝食を買い込み、精進湖の湖畔に車を停めてしばらく寝ました。
目が覚めた時、満天の星空だったため、車から出て撮影を始めました22時過ぎのことです。1時間ほど撮っていました。遅い時間なのにスキー場に煌々と明かりが灯っていて星空を綺麗に撮ることができません。もう少ししてから再チャレンジしようと車に戻り横になりましたが、そのまま寝入ってしまいました。

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