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未来に残したい日本の情景写真撮影記

能登金剛

白川郷から北陸東海自動車道と能登里山海道を通り、一路、能登金剛を目指しました。
能登金剛とは、石川県羽咋郡志賀町の海岸線約30kmに亘って奇岩、奇勝、断崖が連続する能登半島国定公園の代表的な景観の一つです。
11時半前にまずは鷹の巣岩を見下ろせる展望台に到着。鷹の巣岩は、高さ約27mの海に突き出した巨大な岩で、鷹しか降りられないほどの高さもあることから、この名が付けられたそうです。
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20分ほど展望台に居て、その後、そこから5分ほどの巌門(がんもん)の駐車場に移動。そろそろ12時でしたが、お昼ご飯を後回しにして、巌門の近くまで歩いて行ってみました。
浸食によってぽっかりとあいた洞門は、幅6メートル、高さ15メートル、奥行き60メートルもあるそうです。
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この巌門から鷹の巣岩や機具岩、碁盤島を巡る遊覧船が出ているのですが、岩に直にペンキで「→出口」と書いているのは如何なものかと思います。もう少し自然の景観に配慮して欲しいものです。
巌門のすぐ左に鳥の巣岩があります。

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12時41分に巌門の駐車場を出て、岩を見下ろせるすぐ上を走っている道路から数枚撮りました。

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そこから次の目的地である機具岩(はたごいわ)に向かいました。
13時少し前に機具岩に着いてすぐに雨が降り出し、しばし車の中で待機していました。
伊勢の二見岩に似ていることから能登二見と呼ばれているそうです。伊勢の二見は朝日の名所ですが、能登二見は夕日の名所です。

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13時20分に機具岩を出発し、次の目的地に向かう途中の道の駅「とぎ海街道」で遅めの昼御飯、海鮮丼を食べました。1500円もした割にはもうひとつでした。
次の目的地は、関野鼻とヤセの断崖です。
14時半前に関野鼻の1キロほど手前にある展望台から関野鼻を撮りました。ここは日本海側最大のカルスト地形だそうです。

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14時50分頃にヤセの断崖に向かいました。
ヤセの断崖は、能登の峻烈なイメージを抱かせた松本清張推理小説ゼロの焦点」の舞台で、悲劇の女性が最後に身を投じた場所です。
上からの写真です。柵があり、先の方まで行くことができません。

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これでは高さがわからないので帰りに関野鼻から撮りました。20140812_177
ヤセの断崖の名前の由来は、作物を作れないほどやせた土地であるという説や高さ35mの断崖の先端に立って海面を見下ろすと身もやせる思いがするなどの説があるそうです。
平成19年3月25日の震度6強マグニチュード6.9の能登半島地震によって、断崖の突端部分約150㎡が崩落したと案内板に書かれていました。

ヤセの断崖から300メートル先にあるのが義経の船隠しです。
義経主従が、頼朝の追っ手から逃れ、奥州平泉に逃避行する途中に嵐による暴風を避けるため、偶然、舟を隠せる絶壁の合間の入り江を発見し、48隻すべての舟を隠し、難を逃れたと言う伝説があるそうです。

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15時50分にヤセの断崖を撮った関野鼻を出発し、白米千枚田に向かいました。

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