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未来に残したい日本の情景写真撮影記

海金剛(うみこんごう)

熊野灘に架かるくしもと大橋を渡り、串本沖約1.8kmに浮かぶ大島(紀伊大島)へ向かいました。目的は、海金剛の撮影を行なうためです。
駐車場のすぐ横に日米修好記念館というものがありました。日本初の黒船来港地としての記念館だそうです。日本の教科書では日本とアメリカ合衆国の交流の最初は、1853年のペリー提督が浦賀に黒船4隻で来航した時とされていますが、アメリカの教科書では1791年に串本町紀伊大島に来航し貿易を申し込んだのが始めとされているそうです。日本ではあくまで「漂着」として来航したと捉えられているため、ペリー来航などと比べると重要な出来事とは扱われておらず、教科書には掲載されていないことから現代でもあまり知られていないそうです。日本とアメリカの歴史認識の違いを感じます。
日米修交記念館から案内板に従って遊歩道を歩くこと2~3分のところに展望台があり、崖下に海金剛が見下ろせます。展望台と言っても人が2~3人ほど立てるような場所で、下の写真はそこから撮ったものです。
手前に木々が茂っていて、普通の身長だと木々が邪魔で海金剛全体を見下ろすことができません。こわごわ柵(というか丸太を模した手すり)に上って手持ちで撮りました。こんなときは2m以上ある三脚+脚立が欲しいなぁと思ってしまいます。
海金剛は「21世紀に残したい日本の自然百選」に選ばれていて、鋭く切り立った岩礁に荒波が砕け散る迫力満点の景勝地です。

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