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未来に残したい日本の情景写真撮影記

虫明・迫門の曙(むしあげ・せとのあけぼの)

土曜日の日中は天気があまり良くなかったので、出発を遅らせ、21時に出発しました。遅らせたのは行き先が決まらなかったというのもあります。天気予報を見つつ最終的に決めたのが岡山方面です。23時半に本日の寝床となる「道の駅黒井山グリーンパーク」に到着し、そこで車中泊をしました。
5時に起きて、身支度をして「虫明・迫門の曙」の撮影スポットに向かいました。以前来た時は撮影ポイントがわからず、漁村から撮りましたが、今回は、高台の場所を探し、行くことができました。
前回の記事↓
http://kosei-photo.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-7a80.html

因みに、虫明(むしあげ)とは、岡山県瀬戸内市邑久町の東部にある港町のことです。牡蠣の養殖が盛んで、牡蛎筏(かきいかだ)が浮かぶ美しい港町です。この虫明から昇る朝日を「迫門(せと)の曙」と言うそうです。この迫門(=瀬戸)とは、両岸が迫って狭くなっている所という意味だそうです。

「迫門の曙」は、和歌に数多く詠まれ、中でも平忠盛の和歌『虫明の迫門の曙見る折ぞ都のこともわすれられにけり』がよく知られています。
虫明からの朝日は、『日本の朝日百選』にも選ばれています。その景勝は、平清盛の父・忠盛もこの地を訪れて朝日を眺めたいう、平安時代からの絶景日の出スポットです。

ここでの朝日の撮影にべストな時期は、立春から数えて210日目前後、9月1日頃の一週間が最高らしいです。その時期は、瀬戸内の幾重にも重なる島と島の間、海と空の接するあたりから朝日が昇ります。それからすると1ヶ月以上遅かったのかもしれません。

到着した時は、厚い雲に覆われていて、ほんの少しの雲の隙間からオレンジ色の朝焼けが見えました。

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雲の隙間から一瞬、太陽が顔を出しました。牡蛎筏が浮かぶ海もオレンジに染まりました。

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一瞬出た太陽はすぐに雲に隠れてしまいました。




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